【DBD】ガバマッチをデータ処理で検証してみた

この記事はこんな人におすすめ

・「Dead by Daylight」のマッチングに疑問を持っている人

・統計としてのマッチングに興味がある人

あくまでも，サンプル数100程度の統計なので，偏った見方もあるかも知れませんが，一意見として読み飛ばしてください．

現状のマッチメイキングシステムについて

現時点(2020.7.20)ではマッチメイキングは，下図のようになっています．

一般的にマッチメイキングシステムは次のような流れで行われます．

現状のマッチメイキングの流れ

ランクと物理的な距離の近い人から順に探す．
それで見つからなければ，ランクの差を広げて探す．

基本的には，これを繰り返してマッチメイキングを行っているようです．
私自身としては，妥当なシステムだと思います．
「時間」と「ランクの差」はトレードオフの関係にあります．どちらかを求めれば，もう一方が疎かになってしまいます．

検証データ

さて，続いて今回検証したデータについてまとめていきます．

データ取得期間

6/12~6/26の期間で，データを取得しました．

サイレントヒルチャプターの導入や，4周年イベントの影響でマッチ時間に明らかな変化が現れたので，マッチング時間のデータに関しては，イベントなどが導入される前までの物を使用します．

サンプル数

サンプル数は137マッチ分のデータです．自分は統計処理の専門家ではありませんが，100を超えたらある程度信頼できるデータになると思っているので，このぐらいのサンプル数にしました．

また，今回は「サバイバー」としてマッチングしたデータを使います．

取得したデータの種類

取得したデータは「各サバイバーのランク」，「キラーのランク」，「マッチング時間」，「日時」などです．

そこから，サバイバーとキラーのランクの差などを処理し，ガバマッチなのかどうかを検証します．

また，自分のランクが10~4の範囲で取得したデータなので，多少偏りがあるかもしれません．
よって，サバイバーのランクは基本的に４人の平均値を用いることにします．

検証①：マッチング時間と，ランクの差について

検証の目的

現状のマッチメイキングシステムになぞれば，マッチ時間が長くなるほど，ランクの差が広がるはずです．
その現状のマッチシステムが正しいのかどうかを検証します．

マッチング時間については曜日や時間帯によって影響しますが，今回はそこまでは検証しません．
曜日を考慮するほどデータを取得していないので，単純にマッチング時間とランクの差だけに着目して検証します．

検証結果

横軸がマッチングするまでにかかった時間，縦軸がキラーのランクからサバイバーのランクの平均を引いた値です．

例えば，キラーのランクが10，サバイバーのランクの平均が5だったとします．この場合，縦軸の値は(10-5=5)となります．

赤色の線が最小二乗法により求めた近似直線です．つまり，統計的にはマッチング時間が長ければ長いほど，マッチングの差が広がるという結果を得ることができました．

現状のマッチメイキングシステムに合った結果を得ることができました．

検証②：サバイバーとキラーのランクの差について

検証の目的

これがいよいよガバマッチなのかどうかを検証するものです．ランクの差が広ければ広いほど，ガバマッチであるという結論になります．
しかし，これはサバイバーのランクとキラーのランクの値が全く同じであるとき，同じ実力であるという前提で考えたものです．普通はそのように思いますので，その前提の元に進めていきます．