こんにちは! けい(Twitter)です。
- ラズパイにモニターを繋げずに、セットアップをしたい方
- VNCでリモートデスクトップ環境を作りたい方
目次
SDカードにRaspberryPI OSをインストール
Raspberry PI公式サイトから、ラズパイOSをインストールするために必要なRaspberry Pi Imagerをダウンロードします。
お使いのPCがWindowsだったら「Downloads for Windows」のボタン、
お使いのPCがMacOSだったら「Downloads for MacOS」のボタンを押してダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、Windowsの場合は「imager_1.4.exe」というファイルがダウンロードされているはずなので、そちらをダブルクリックして、インストーラーを起動します。
上の画像のようにセットアップウィザードが起動するので、「Install」をクリックしてインストールします。
インストールが完了したら、検索窓で「Ra」と打つと、下の画像のように「Raspberry Pi Imager」が表示されるかと思います。
こちらをクリックして実行しましょう。また、ラズパイOSを書き込むSDカードもPCにセットしましょう。
「CHOOSE OS」を選択します。
OSは何でもいいのですが、今回は推奨されている「Raspberry PI OS (32-bit)」をインストールします。
次に、「CHOOSE SD CARD」でSDカードを選択します。
そうすると、「Write」が押せるようになるので、書き込みを開始します。
書き込みが完了したら下の画像のように出てくるので、「CONTINUE」で完了です。
SSHとWi-Fiの設定ファイルをSDカードに用意
モニターなしでラズパイのセットアップを行うためには、SSH接続をする必要があります。
SSH接続をするためには、インターネットに接続されている必要があります。
そのために、SDカードに追加で設定ファイルを作成していきます。
流れとしてはこんな感じで進めていきます。
- ssh接続を有効にするファイルを用意
- Wi-Fi接続をするためのファイルを用意
sshファイルを用意する
先ほど書き込んだSDカードをPCに再接続します。
PCにSDカードのストレージが表示されるかと思います。
私の場合は、windowsPCを使っていて、「D:」という名前でフォルダが表示されていました。
SDカードのフォルダの中に、「ssh」という空のファイルを作成します。
メモ帳か何かで、ssh.txtというファイルを作り、ファイル名を変更して拡張子の.txtを消すという方法で簡単に作ることができます。
作ったファイルをSDカード内にコピペすることで、ラズパイでssh接続が有効になります。
Wi-Fiに接続するための設定ファイル
SDカードにWi-Fiの設定を用意することで、モニターなしでWi-Fi接続もすることができます。
今回はラズパイゼロを想定しているため、イーサネット接続ができないので、Wi-Fi接続します。
「wpa_supplicant.conf」というファイルを作成します。今回も、メモ帳で作成していく手順を紹介します。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="接続したいWi-FiのSSID"
psk="パスワード"
key_mgmt=WPA-PSK
}
こちらのコードを「wpa_supplicant.conf」というファイルにコピペしてください。
「接続したいWi-FiのSSID」の部分に、お使いのWi-FiのSSIDを、
「パスワード」の部分にお使いのWi-fiのパスワードを入力してください。
“”は消さないでください。
そして、このファイルをSDカードのフォルダ内に保存すれば完了です。
ラズパイを起動
ssh接続
以上で下準備が完了したので、ラズパイにSDカードを挿して、電源を供給しましょう。
1分ほどしたら、ssh接続してみましょう。この時点でラズパイはssh接続が可能かつ、Wi-Fiに接続されています。
windowsの場合は、コマンドプロンプトを開いて、
$ ssh pi@raspberrypi.local
と打ちます。
パスワードが求められるので、「raspberry」と打ちます。
ラズパイは、初期パスワードが「raspberry」で統一されているので、後で変更してください。
ssh接続ができたら「pi@raspberrypi」という名前に切り替わります。
これでssh接続は完了しました。
ssh接続できないとき
上のコマンドでssh接続できないときはIPアドレスを直接入れる必要があります。
Windowsのターミナルで次のコマンドを入力します。
$ arp -a
そうすると、同じネットワーク内に存在するipアドレスの一覧が表示されます。(192.168・・・とか)
ラズパイの電源を入れていない時と入れた時との出力結果を比べることで、ipアドレスの特定を行うことができます。
ipアドレスの特定ができたら、次のコマンドでラズパイとsshを行います。↓例
$ ssh pi@192.168.1.5
VNCを有効化
ラズパイをリモートデスクトップで使うためにVNCを有効化していきます。
ssh接続したコマンドプロンプト上で、次のコマンドを実行します。
$ sudo raspi-config
諸々の設定をする画面がでてきます。
5番のInterfacin Ootionsまで、下矢印で移動し、Enter
P3のVNCまで移動し、Enter
次の画面でYesを選択しEnterを押すと、VNCが有効になります。
VNC接続
お使いのPC側で設定を行います。VNC viewerがインストールされている前提で進めていきます。
コマンドプロンプトでssh接続し、次のコマンドを実行します。
$ ifconfig
表示された中で、wlanのinetの項目を見て、ipアドレスをコピーします。
VNC Viewerでipアドレスを入力したら、リモートデスクトップ環境が出来上がります。
順に初期設定を進めて、使えるようになります。
以上でラズパイをモニター接続なしで、リモートデスクトップ環境を作る方法についての説明は終わりです。
ではまた!