こんにちは! けい(Twitter)です。
今回は、Raspberry Pi を今から始める方に向けて、買ってから動作させるまでの方法をご紹介していきます。
- ラズパイを買ったけど何をしたら良いのか分からない方
- 初期設定の方法が分からない方
目次
準備するものリスト
ラズパイを始めるにあたって、最低限以下のものが必要になります。
また、今回はラズパイを遠隔操作でセットアップまで行うので、ラズパイ用のディスプレイは不要です。
- ラズパイ
- 作業用PC(SDカードリーダーが必要)
- ACアダプター
- SDカード (HDD/SSDでも可) ※8GB以上推奨
電源は注意が必要
ラズパイは大電力を消費するので、普通のUSBケーブルでは電力不足になることもしばしば。
そこで、初心者の方はラズパイ用のACアダプターを購入することをおすすめします。
下の商品はラズパイ4用のACアダプターです。
同様に販売サイトでラズパイゼロ用などで検索すれば、それに合ったACアダプターが出てきます。
OSの準備編
ラズパイは普通のPCと違い、OSを自分で準備する必要があります。
ラズパイのOSをSDカード (またはHDD/SSD) に保存することで、初めてラズパイを起動させることができます。
そこで、OSの準備の方法をこの項では紹介していきます。
- OS書き込みソフト「Raspberry Pi Imager」のインストール
- SDカードにRaspberry Pi OSをインストール
①OS書き込みソフト「Raspberry Pi Imager」のインストール
ラズパイ公式ソフト「Raspberry Pi Imager」を使えば、OSをSDカードに簡単にインストールすることができます。
お使いのPCで、ラズベリーパイ公式サイトにアクセスします。
お使いのPCがWindowsだったら「Downloads for Windows」のボタン
お使いのPCがMacOSだったら「Downloads for MacOS」のボタン
をクリックしてダウンロードします。
私はWindowsを使用しているので、Windows版で進めていきます。
ダウンロードが完了したら、「imager_○○.exe」というファイルがダウンロードされているはずなので、そちらをダブルクリックして、インストーラーを起動します。
上の画像のようにセットアップウィザードが起動するので、「Install」をクリックしてインストールします。
②SDカードにRaspberry Pi OSをインストール
次に、「Raspberry Pi Imager」を使ってOSをSDカードにインストールしていきます。
OSを書き込むSDカードをお使いのPCにセットしましょう。
PCにSDカードリーダーが付いていない場合は、外付けのSDカードリーダーで代用することができます。
検索窓で「Ra」と打つと、下の画像のように「Raspberry Pi Imager」が表示されるので、クリックして実行します。
「Raspberry Pi Imager」が起動したら、「OSを選ぶ」をクリックします。
「Raspberry Pi OS (32-bit) 」をクリックします。
今回は32bit版のRaspberry Pi OSをインストールしていきますが、他にもOSの種類が選択できます。
64bit版や、昔のバージョン「Buster」のOSがあります。
しかし、特別理由が無ければデフォルトの32bit版で問題ありません。
次に、「ストレージを選ぶ」をクリックします。
ストレージを選択します。
私の場合は、「SDXC SCSI Disk Device – 125.5GB」という名前でSDカードが認識されています。
「歯車マーク」をクリックして、オプションの設定を行います。
オプションの設定をすることにより、ラズパイにモニターを繋げなくてもリモートで初期設定を出来るようになります。
- 「ホスト名」・・・デフォルトで「raspberrypi.local」となっているが、変更しなくても良い
- SSGを有効化にチェック✅
- 「ユーザー名とパスワードを設定する」・・ユーザー名はデフォルトで「pi」となっているが後々変更する必要があるため、「pi」以外のユーザー名で登録する
私は「metaele」としたが、読者の好きなユーザー名とパスワードに設定する。 - 「Wi-Fiを設定する」・・・お使いのWi-FiのSSIDとパスワードを入力
- 「ロケールを設定する」・・・タイムゾーンを「Asia/Tokyo」、キーボードレイアウトを「jp」にする
最後に「書き込む」をクリックします。
書き込みが完了すると、「書き込みが正常に終了しました」というアナウンスがあるので、PCからSDカードを取り出します。
これで、SDカードへOSのインストールが完了しました。
ラズパイ初期設定の手順
続いて、ラズパイの初期設定の方法について紹介していきます。
SDカードを書き込んだPCでそのままラズパイの初期設定まで行っていきましょう。
以下の手順で行います。
- ラズパイにリモートで接続する
- VNCを有効化する
- ソフトウェアをアップデートする
- 日本語化(任意)
- IPアドレスの固定化(任意)
ラズパイにリモートで接続する
先ほど書き込んだSDカードをラズパイに挿入します。
次に、ACアダプターをラズパイに挿します。
電源が入ると電源ランプが赤色で光ります。
次に、お使いのPCでラズパイにSSH接続します。
SSHは、LINUXというコンピュータOSと接続する時によく使用するツールです。
ラズパイに興味を持っている方は、「コマンド」に触れる機会が増えてくると思います。
ここが初めの壁だと思いますが、SSHを初めこうしたコマンドに触れることが学習のスピードを増加させると思うので、どんどん触れていきましょう。
また、ここで全て説明することはできませんが、適宜「ググりながら」学習を進めてみて下さい。
PCのコマンドプロンプト上で以下のコマンドを入力します。
「ユーザー名」の部分は、先ほどのオプションで設定したユーザー名に変更します。
ssh ユーザー名@raspberrypi.local
yesを入力してEnterを押します。
パスワードを求められるので、先ほどのオプションで設定したパスワードを入力します。
矢印のように色が変わったらsshでのログイン完了です。
VNCを有効化してリモートデスクトップ接続
VNCはリモートデスクトップツールです。
VNCを有効化すれば、リモートでデスクトップPCとしてラズパイを使うことができます。
ラズパイとSSHした状態で、次のコマンドを入力します。
sudo raspi-config
Enterを押すと、下の画像のようにラズパイの設定画面が開きます。
設定画面で、↓キーを押して「3 Interface Option」でEnterを押します。
↓キーを押して、「3 VNC」でEnterを押します。
「VNCを有効化しますか?」という画面で、「Yes」を選択します。
初めの設定画面に戻るので、→キーを押して、「Finish」でEnterを押します。
これで、ラズパイのVNCが有効化できました。
続いて、次のコマンドを入力してラズパイのIPアドレスを調べます。
ifconfig
inet以降の「192.168.1.217」が私のラズパイののIPアドレスです。
この数字をメモしておきます。
次に、VNCを使用するためのデスクトップアプリ「VNC Viewer」をPCにインストールします。
こちらのリンクからPCにインストールしてください。
「VNC Viewer」上でIPアドレスを入力してEnterを押します。
オプションで設定した「Username」と「Password」を入力して、「OK」をクリックします。
これで、ラズパイをデスクトップPCとしてリモートで操作できるようになりました。
アップデートする
ラズパイを最新のバージョンにするために、アップデートを行います。
ラズパイの画面の「インストールボタン」から簡単にアップデートを行うことができます。
アップデート後は再起動を行います。
日本語化 & 日本語入力をできるようにする (任意)
ここからは、任意の設定になります。
英語のままで使いたい人もいると思うので、日本語化するのは自由にしてください。
ラズパイの画面で、設定を行います。
「ラズパイマーク」→「Preferences」→「Raspberry Pi Configuration」の順にクリックします。
設定画面が開くので、「Localisation」の項で「Set Locale…」をクリックします。
Language を「ja (Japanese)」、Character Set を「UTF-8」とします。
設定後は再起動が求められるので、再起動を行います。
次に、日本語入力ができるように設定を行います。
「キーボードマーク」を右クリックし、「設定」をクリックします。
「入力メソッド」の項で、+マークをクリックします。
「Mozc」を選択し、「OK」をクリックします。
これで、日本語入力ができるようになりました。
キーボードマークをクリックすれば日本語入力と切り替えることができます。
これで、ラズパイの初期設定は終了です。
お疲れさまでした。