人生の目標となった男の物語

こんにちは!けいです.

今回は私の人生を変えた本との出会いについてお話したいと思います。      それは・・・百田尚樹著作『海賊と呼ばれた男』です。

この話は石油会社「出光興産」を作った出光佐三の人生についての本です。この本と出会ったとき、私は中2でした。その当時私は中坊らしくちょっと悪いことをしてみたり校則を破ったりすることがかっこいいことだと思っていました。

そんなときにこの本を読んで、俺もこんな男になりたい!周りには流されない自分を持とうと思えるようになりました。


あらすじ

舞台は戦時中の日本で主人公は神戸高商(現在の神戸大学)を出て陳腐な町の商店に勤めることになった。高商生時代、ある言葉によって人生の目標が決まる。ー需要は多様化し従来の問屋がいくつも介在するシステムでは追い付かなくなる。- つまり大地域小売業というシステムを導入しようとしたのだ。現在となっては普通だが当時は今のように物流が盛んではなく、広い範囲で商売をすることが難しかった。しかも、卸売り業者がいくつも生産者と消費者の間に挟んでいて、価格が消費者にとって高いことが多かった。だから、出光は顧客に少しでも安く良い商品を届けるために奮闘した。


現代に通じる部分

そんな出光の才能をいち早く見抜いた男がいて、出光に出資した。今で言うベンチャーキャピタルのようなものだ。

出光は初め小さい商店の店員として当時占領下であった台湾に小麦を売りに出かけた。そこで大企業と戦うためにコストを安く抑えようとした。その手法が「ラクスル」と同じで、台湾から日本に来る商船は積み荷を降ろしてそのまま台湾へ帰っていたためその空船を利用して輸送量を値切りコストを抑えた。まさに「ラクスル」が使っていない印刷機械を低コストで借りることは同じことをやっている。


出光佐三の名言

  • 黄金の奴隷となることなかれ
  • 本を読んでいたら仕事も人の後を追っかけているようなことが多い。考えて考えて考え抜くことが大事だ。
  • もし国岡商店がつぶれるようなことがあれば、僕は定員と共に乞食する。
  • 絶対にあきらめるな。もし失敗してすべてを失えば、一緒に乞食をしようではないか。

最後に

やっぱりこの物語で一番印象的なのは石油タンクの中に入って石油の混じった泥をさらうことである。ガスが充満したタンクの中で真っ黒になりほとんど金にならないどぶさらいをするというのは考えただけでも嫌になる。だが、出光佐三は日本に石油を輸入するために命がけでその仕事に取り組んだ。社員も弱音を吐かず尊敬する社長の背中についていった。会社としての戦闘力は飛びぬけたものだったと思う。